
ランニングを継続する上で、何が一番大切だと思いますか?
フォーム、シューズ、それとも根性? もちろんそれらも大切ですが、昨年から走り始めた私が断言したいのは、モチベーションを維持する環境…つまり「音楽」です。
音楽があれば、普段の実力以上の結果が出せるのと、継続も苦ではなくなります。
持病に喘息があり走ることは大の苦手で、学生の頃から全くと言って良いほど走れなかった私が、音楽と主にゆるく練習を進めて4ヶ月後にハーフマラソンを完走できたのは、間違いなくこの「音楽の力」のおかげです。
そこで今回は、ランニング中に音楽を聴くことの科学的なメリットから、絶対に外せない注意点と共に「ShokzとAir Pds Pro、ランニングを始めるならどっちがおすすめ?」について徹底解説していきます。
特にこれからマラソンを始めようと思っている方、健康や趣味の為に今年こそは走ろうかな、という方に向けて、または単純に両者の比較が気になる方に向けて、実際のレビューを書いていきますが、先に結論だけ言いますね。
Shokz vs AirPods Pro、ランニング用イヤホン最終決定戦
初心者ランナーにおすすめのイヤホンは「Shokzのスポーツ用骨伝導イヤホン」です。
ではこれから、その理由などを説明していきます。
ランニング用イヤホンはなぜおすすめか
「音楽を聴きながら走るなんて集中できないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし実は、音楽にはランナーを物理的・精神的にサポートする強力なパワーがあるんです。
実際多くのランニング系YouTubeでも、ランニング中のイヤホンを使用をおすすめしています。
また、日本陸上競技連盟(JAAF)が主催する公式大会では、「安全と公平性の観点から、競技中のイヤホンの使用は原則禁止」となっています。
つまり、ランニング中に音楽を聴くことは、結果に対して一定の効果があるということですね。
私の周りにはランナーが多くいますが、やはり皆「音楽を聴きながら走るのが楽しい」と口を揃えて言います。
脳を「ランニングモード」に切り替えるスイッチ
私たちの脳は、音楽に対して非常に敏感です。
実際ランナーでなくても、音楽ひとつで仕事の作業効率が上がったり、気分やテンションがコントロールできる感覚を、誰しもが体験したことがあるのではないでしょうか。
特にお気に入りの曲やアップテンポなリズムを聴くと、脳内で「ドーパミン」が分泌されます。
これはやる気や快感をもたらす物質。
「今日は仕事で疲れたし、走るのは休もうかな……」というネガティブな感情を、お気に入りのイントロが一瞬で「とりあえず外に出てみよう!」というポジティブな感情へ塗り替えてくれます。音楽は、玄関のドアを開けるための最強のブースターなんです。

家を出る前が一番億劫なので、私は着替えより先に音楽を流して、強制的に走るモードに切り替えています。
科学的に証明された「ペースメーカー」効果
ランニングにおいて、一定のペースを保つことは疲労軽減の鍵。
そして特に初心者ランナーは、この「走るペースが分からない」という問題が発生しがちです。
ここで役立つのが音楽の「BPM(1分間あたりの拍数)」です。
その時の気分やテンションで走るペースを変えているとあっという間に体力が削がれ、呼吸が乱れ、足が止まり、「やっぱり私は走れないんだ…」とマイナスに思考が偏り、また「走ろう」という意欲が削がれ、期間が空いて引き出しにランニングウェアがしまわれたままに…
これ、全部私の話なんですけどね。
しかし、ここで音楽の力を借ります!
自分の目標とするピッチ(歩数)と同じBPMの曲を聴くと、脳と体がシンクロし、意識せずとも理想的なリズムで走り続けることができます。
ランニング初心者は特に、「喋りなら走れるペース」を目指すように言われますが、私のようなソロランナーは、音楽を口ずさみながら走れるペース、を意識することをおすすめします。
また、自分の好きな音楽は勝手に気分も上がりますが、BPMがバラバラになったり合わない場合があるので、Apple Musicなどで、「BPM⚪︎⚪︎(数字)」と検索すると、そのBPMだけのプレイリストなどが聞けるので、この辺りの機能を活用することもおすすめです。

気にするべきは、BPMと心拍数。走る速度や距離は二の次で考えていました。
苦痛を和らげる「注意散漫」の魔法
長距離を走っていると、どうしても「息が上がってきた」「足が重い」といった肉体的なストレスに意識が向いてしまいます。
音楽はこの身体からの「苦痛のサイン」から意識を逸らしてくれる効果もあります。
研究によれば、好きな音楽を聴きながらの運動は、知覚される疲労度を最大で10%〜15%程度軽減させると言われています。
あと1km、あと5分。
その踏ん張りを支えてくれるのは、いつだってあなたの耳元に流れるメロディです。
私は、昔大好きだったゲームのボス戦のBGMを流すことで、ラスト1kmの苦痛を乗り切っています。
安全第一!ランニング時に音楽を聴くための必須ルール
このように音楽は、ランニングをする際の素晴らしいパートナーですが、一歩間違えれば危険を招く可能性もあります。
街中を走るロードランナーなら、以下の3点は絶対に守ってほしい「鉄則」もお伝えします。
周囲の音が聞こえる音量

カナル型(耳栓型)イヤホンで、ノイズキャンセリングを最強にして大音量で聴く。
これはランニングにおいては非常に危険です。
後ろから忍び寄る自転車、曲がり角から来る電気自動車、あるいは緊急車両のサイレン。
これらに気づけないことは、事故に直結します。
走ることや音楽に集中し過ぎて思わぬ事故や怪我に繋がらないよう、「いかに外の音を自然に取り込むか」に気を付けましょう。
耳を塞がないタイプや、高機能な外音取り込みモードを活用することをおすすめします。
「耳の健康」と清潔感
走れば汗をかきます。
耳の中に密閉するタイプのイヤホンを長時間使い続けると、汗が耳の中に溜まり、細菌が繁殖して「外耳炎」などのトラブルを引き起こすこともあるそうです。
「使い終わったら必ず除菌ティッシュで拭く」「通気性の良いモデルを選ぶ」といったケアが、長く快適なランニング習慣を支えます。
法律とマナーを守る
近年、多くの自治体で「イヤホンの使用に関する規制」が議論されています。
基本的には「周囲の音が聞こえない状態」での歩行や走行はマナー違反、あるいは注意の対象となることも。
音量は「誰かに話しかけられたら気づける程度」が、大人のランナーとしてのマナーです。
道路も公園も、自分一人のものではないので、周りに配慮することを忘れずに楽しみましょう。
Shokz vs AirPods Pro、ランニング用イヤホン最終決定戦
さてここからは、「じゃあどのイヤホンがおすすめなの?」という話です。
昨今、多様なメーカーから多様な種類・デザインのイヤホンが出ていますが、「これを選べば間違いない」というメーカーが3つあります。
「Shokz」「Apple」「Beats」です。
個人的に今まで、Shokz、Apple、Beatsのイヤホンを使用してきましたが、ランニング時のおすすめは「Shokz」一択です。
ここで、それぞれの特徴と使用感を紹介します。
Shokz OpenRun
もはやランニング用イヤホンの代名詞となったShokz。
中には「AfterShokz」という響きの方が馴染み深いという方もいるかもしれません。
Shokzは元々2011年に、骨伝導イヤホンを開発および販売を手がける中国のメーカーです。
2021年に、より短く覚えやすいようにと、AfrterShokzからShokzへと社名を変えて、より多くの人々にその製品を認知してもらうことに成功しました。
Shokzでは主に、スポーツ用、ビジネス用、完全ワイヤレス型の3本柱で展開しており、今回私がおすすめるのは「スポーツ用」です。
私が愛用しているのはこの、「Aeropex」というモデル。

2019年にグッドデザイン賞も受賞しているこのイヤホンは、なんと2026年1月現在も現役で使用できるほどのバッテリー寿命と耐久性。
耳にかけるタイプですが、つけていることを忘れる…と言うほどではありませんが、2時間以上使用してもどこかが痛くなったりすることはないほどの軽量感と、適度な柔軟性。
そしてIP67防塵・防水も備えているので、大量に汗をかいても、大雨に見舞われても、このイヤホンが水没する可能性を懸念しなくても大丈夫です。
この後継機は「OpenRun」になりますが、こちらもかなりのハイスペックです。
OpenRunとOpenRun Pro2のモデル比較表です。
| OpenRun | OpenRun Pro2 | |
| 価格 | 17,880円 | 27,880円 |
| オーディオ技術 | 第8世代骨伝導技術 | 第10世代骨伝導技術 |
| 連続再生時間 | 8時間 | 12時間 |
| 急速充電 | ⚪︎(10分で1.5時間再生可) | ⚪︎(5分で2.5時間再生可) |
| 充電ポート | マグネット/USB-C | USB-C |
| 軽さ | 26g | 30.3g |
オープンイヤー型の骨伝導イヤホンなので、音楽ははっきり聞こえるのに、同時に周囲の音もしっかり聞こえるので、安全にも配慮できる高性能イヤホンです。
私がShokzを推す理由はこれです。
邪魔にならない
シンプルイズベスト。
どんなに性能が良くても、「着け心地が悪い、痛みが出る、邪魔になる」これでは使い物になりません。
髪が長くても短くても、ピアスをしていてもアイウェアをかけていても、とにかく邪魔になることが一切ありません。
重さも現行モデルならたったの26g、使わない理由がありません。
シンプル
デザインも操作性もシンプルです。
それなのに安っぽさを感じさせず、耳にセットすると「よし、走るぞ」という気持ちに奮い立たせてくれる使い心地の良さと、スタイリッシュさがあります。
色も5色あるので、好きな色を選んでやる気に繋げちゃいましょう。
ただし、私が使ってみて「ここは嫌い」という点もあります。
リダイヤル機能
私のモデルは、ボタンを4回押すと最後に通話した番号へリダイヤルします。
「4回も押すからだよ」と思うかもしれませんが、2回押すと次の曲、3回押すと前の曲に戻るんです。
この操作のせいで何度いらないリダイヤルをかけてしまったことか…
このリダイヤル機能が現在のモデルにもついているようで、「スタンバイ時にダブルクリック」だそうです。
疲れてたら指が震えてダブルクリックなんて絶対やる!!!!
ということで、せめてこのリダイヤル機能が根本的にオフにできたら良いのになとは思っています。
音漏れ
Shokz公式では「音漏れを最小限に抑える設計…」とありますが、以前電車でお隣の方がShokzのイヤホンで音楽を聴いておられましたが、結構音漏れしていました。
音量の大小や、最新モデルではまだ検証できていませんが、やはりオープンイヤー型だとどうしても音漏れを防ぐことは難しいのかもしれません。
しかし、外で走る時に使うくらいならそこまで音漏れに配慮する必要はないかなと思います。
が、これが理由で日常使いはちょっとしづらいなと思い、あくまで運動時専用イヤホンとしての位置付けになります。
Apple AirPods Pro 3

iPhoneユーザーなら、やはりこれ。
2016年に初めてAirPodsが発売された時の人気は本当に凄まじかったです。
「耳からうどん出てるよ」なんて馬鹿にされつつ、今となってはそんないじりがあった事も知らない方も多いかもしれません。
そんなAirPodsも2025年、AirPods Pro3がリリースされました。
第3世代となり、スポーツデバイスとしての進化が止まりません。
| AirPods 4 | AirPods Pro 3 | |
| 価格 | 21,800円 | 39,800円 |
| オーディオ技術 | ノイスキャンセリング機能搭載モデルは+8,000円 | ・外部音取り込みモード ・適応型オーディオ ・最大4倍のアクティブノイズキャンセリング ・会話感知 |
| 連続再生時間 | 5時間 | 8時間 |
| ケース充電 | 最大30時間 | 最大24時間(アクティブノイズキャンリング使用) |
| 充電ポート | USB-C | USB-C /ワイヤレス充電 |
| 軽さ | 8.6g(左右) | 11.1g(左右) |
更に進化した「外部音取り込み」
AirPods Proの外音取り込みは、他社を圧倒する自然さです。
イヤホンをしていない状態とほぼ変わらない感覚で外の音が聞こえるため、安全性が高いのが特徴。
また元々の性能が高く日常使いにも最適なので、シーンを選ばずに活躍できる汎用性が高いイヤホンです。
バイタルデータの計測
2026年モデルの目玉は、耳から心拍数を記録する機能。
耳で心拍数を測定するセンサーが搭載されているので、ワークアウト中の心拍数と消費カロリーを記録できます。
この機能は片方だけ装着している場合でも使用できる為、片側だけ派の方ももちろん使える新機能です。
Apple Watchを持っていなくても、走るだけで健康データが蓄積されます。
耳の中に汗がたまる
これは体質も関係しているかもしれませんが、夏にAirPodsを装着して走ったところ、耳に凄く汗をかいてAirPodsを落としそうになりました。
また、「装着感」がしっかりしている為に逆にその感触が気になってしまい、日常使いにはAirPodsが最適ですが、運動時はオープンやー型の方が、音楽と周囲の音の聞こえるバランスが良くて、運動時のAirPodsは無しとなりました。
高い
高いです、シンプルに。
購入金額もですが、もし万が一片方でも紛失してしまうと、1パーツ14,400円(AirPods Pro)で購入しないといけない為、常にずり落ちないかを少し意識していないといけないのも嫌でした。
あとApple製品全体に感じるのがバッテリー消耗の速さ。
普段から使うものだからこそ、日常使いと運動時用で使い分けることで、その分バッテリーも幾分か長持ちしてます。
現在使用しているAftershokzのイヤホンも、7年弱使用していますが、バッテリーの減りは早くはなっているものの、まだまだ1週間に1回くらの充電で十分毎日使用できています。
Apple製品なら7年も使うとそもそも修理サービス終了するモデルも一部ありそうですね。
Powerbeats Pro
最後にちょろっとで申し訳ないのですが、一応使っていたBeatsも紹介させて下さい。
私が使用していたのは2017年に発売した「Beats x」というモデル。
後継機は「Beats Flex」ですが、当時は、「音質、金額、軽量性」のバランスが整ってる印象のモデルでした。
ただその時は運動に使用していなかったことと、メイン使いが有線イヤホンだったこともあり、正直あまり印象には残っていないのですが、Beatsという選択肢があることもお伝えしたくてご紹介しました。
もしご興味がある方はぜひBeatsのウェブサイトの情報も確認してみて下さい。
比較まとめ:Shokz vs AirPods Pro
いかがでしたか。
ShokzとAirPods Proは、ランニング用イヤホンとして選ばれることが多い製品ですが、どちらもメリットとデメリットがあることをお伝えできたかと思います。
もしAir Podsが既にあるけど耳から落ちやすい…なんていう人は、イヤーチップを他社製のものに変えるとフィット感が変わり、落ちにくくなるかもしれません。
どちらを選ぶにしても、走り出すのはあなた自身です。
その足が一歩、更に一歩前に進む為のサポートデバイスとして、運動時のイヤホン導入をおすすめします。
ただし、何度も言うようですが、必ず安全には気を付けて、周りの方の迷惑になるようなマナー違反や、怪我や事故に繋がるような使用は絶対にお控え下さい。
この記事が、あなたが一歩前へ踏み出す為のお手伝いとなれたら幸いです。


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